ニュージランドアーティスト

ニュージーランドで活躍されているアーティストの皆さんにお聞きしました。

一言でアーティストといっても、表現方法、考え方は無限。

様々な経験・経歴を経てここで活動するに至った皆さんのバイオグラフィーはとても興味深いものです。

RYO's DESIGN STUDIO

Ryoko Matsumoto

1)ニュージランドに住まれてどれくらいですか?また、現在の事業をいつからはじめられましたか?ニュージーランドにきたきっかけも教えてください。

‐まる10年が経ちました。2010年に Ryo’s Design Studio を立ち上げました。NZはもちろん、日本やその他海外へのお客様からオーダーをいただき、お届けさせていただいた作品が100点を超えました。元々は、もっとツアーガイドの仕事をしたくて、オーストラリアでのワーホリ後にニュージーランドに渡航してきました。次第に何か自分のやりたいことに向かって邁進したいと思うようになり、小さい頃からの「絵を描いて生きていきたい。」という夢を実現できました。

 

 

2)主な活動及び、個展、イベントなどの開催頻度をお教えください。 

‐子育てに負われながらも、受注販売にてチョークアートの制作を行っています。現在は、クラフト部門としてものづくりを始めました。NZ産の羊毛やアルパカの毛糸、パウア貝などを使ったヘアアクセサリーやピアスなどを制作しています。また、テカポの星空にちなんだレジンアクセサリーなどをテカポのお土産店とEarth & Sky にて販売しております。

地元のものを使った、コンパクトでお手ごろ価格なお土産がもっと増えれば、と日ごろから願っていたのですが、結果的に自ら手掛けることになりました。大好きなモノづくりとNZグッズへの貢献で、一石二鳥となり大満足です。

 

 

3)日本での経歴をお教えください。 

‐大学をでてから1年後に海外へでました。

 

 

4)影響されたり、インスパイアされたアーティスト、イベントはありますか? 

‐チョークアートの先生、ゴールドコーストに住む Monique CANON です。今でも時代に応じた作品を次々に作り上げています。

先日、日本へ帰国していたのですが、日本の手作り小物のクオリティーは本当すばらしかったです。すべての作家さんの作品に刺激を受け、NZへ戻ってきました。

 

 

5)お仕事、及びプライベートで現在力を入れていることは何ですか? 

‐1年前にテカポにマイホームをかまえ、自宅の一部を使って宿経営も始めました。今は、ガーデンや設備など自宅のパワーアップに努めています。また、テカポに新しく Kindergarten  がオープンしたので、日中は一人の時間が増え、モノづくりの時間にあてられそうです。さら良いものをあみだし、NZのお土産屋さんに貢献していきたいです。 

 

 

6)今お勧めのニュージーランド在住アーティストはいますか?いる場合は、どなたですか? 

‐テカポに住む、ケーキ職人の Tania Kerr さん。いつも素晴らしいバースデーケーキを作られていて圧倒させられます。完成度も非常に高く、自分と似たデザイン感覚を持っているようで、デコレーションの配置やアイデア的なものなど全てにおいて、完璧な作品です。


Naga Tsutsumi


1)ニュージランドに住まれてどれくらいですか?

-15年経ちました。

 

・現在の事業をいつからはじめられましたか?

-2003年から教育機関に勤務するかたわら制作活動を行い、年に一回個展を開いてましたが、2015年に退職し、本格的に創作活動に取り組んでいます。

 

・ニュージーランドにきたきっかけは何ですか?

-この国に絵を描くことのできる環境があったからです。日本在住時には画材の営業をしていましたが、好きな画材に囲まれながらも絵を描けない日々で、日本にいる限り絵を諦めねばならないのかもしれないと気付き「この国にはいられない」と日本脱出を考えるようになりました。元々アメリカでアートを学んだり、教えていたりしていたので英語圏の国ならどこでもよかったのですが、タイミングよくパーマストンノースにある日本資本の高等教育機関で人材を募集していたので応募したところ採用され、予備知識のないままこの国にやってきました。

 

2)主な活動及び、個展、イベントなどの開催頻度をお教えください。

-個展は地元で年に一回、ウェリントンで2〜3年に一回開催していますが、不定期のグループ展やお誘いがくることもあります。アーティストは認知度を上げるために審査展覧会に出品することが多いのですが、私も数年ごとに大作を出品するようにしています。これまでParkin PrizeやAdam Awardなどに挑戦し入選を果たしてきましたが、今年はワイヘキ・アイランドのWALKER & HALL ART AWARDに入選しました。目指すは一等の賞金なのですが...。結果は10月に分かります。あとは絵を教えることも多いですね。ペインティングを教える人は多いのですが、ドローイングを専門にする講師はあまりいないため声をかけられることは多いですね。

 

3)日本での経歴をお教えください。

-いわゆるバブル期に東京にある私立大学に通っていましたが、ろくに出席もせず、ほぼフルタイムで新宿歌舞伎町近くのレコード店でアルバイトをしていました。土日は友人とヨット三昧という、まさに人生をナメているのか、というような日々でした。楽しい日々の中、何か物足りなさや不安を感じていたのも事実で、結果的にその不安がその後の米国語学留学への後押しとなりました。留学1年後日本の大学を中退することを決意し、オレゴン州の大学に編入。周りの留学生は帰国後の就職を考えビジネスや金融等を専攻していたものの「絵が好きだから」という安直な理由でアートを専攻しました。しかしアートへの情熱は年々高まっていき、「アートで生きたい」と初めて人生の目標のようなものが見つかったように思います。しかし何をどうしていいか分からないまま卒業。日本帰国後ECC外語学院に就職し1年間勤務するもアートを諦めきれず、こっそり出願していた米国アイオワ州の大学院より奨学金のオファーがあったため、ECCを退職し再び渡米。修士号取得後アメリカでなんとかワークビザ&永住権を!とシアトルに居住し、美術館やカレッジでパートタイムで教えたりしていましたが、夢破れて再び日本に帰国し、画材会社に就職...という感じです。東京の下町に住み、千葉の会社に通勤するというライフスタイルは、実は結構好きでした。通勤ラッシュとも無縁で、下町の商店街で買い物したり食べたり。週末は寺町を散歩したり。しかしながら絵が描けないことがあんなにも辛く感じるというのは、やはり絵を描くことが根っから好きなんでしょうね。

 

4)影響されたり、インスパイアされたアーティスト、イベントはありますか?

-コロコロ変わるのでなんとも言えないのですが、不変のアイドルはルネッサンス期の絵画職人たちです。ティツィアーノ、ブロンズィーノ、ポントルモの三者に特に惹かれます。数多くの幻想的作品を残したルドンや、ちょっと何か変?という絵が多いバルテュスも永遠の憧れですね。あとは映画と音楽です。映画は鈴木清順監督の大正ロマンの三大作と、70年代に制作されたオーストラリアのアウトバックが舞台のシュールな作品群が好きで、自分の作品に何かしらの影響を与えているはずです。清純監督に和紙に直接書いていただいた「いち期は夢よ 只狂え」、座右の銘(閑吟集からです)です。

 

7)お仕事、及びプライベートで現在力を入れていることは何ですか?

アトリエ(と言っても掘立て小屋みたいなスリープアウトですが)にこもることが多いため、どうしても運動不足になりがちなので、自転車によく乗ります。どこまでも続くファームと丘陵の緑、その向こうに見えるタラルア山脈。見所が少ないと言われるパーマストンノースですが、晴れた日のバイクライドは「ここに住むのも悪くないな」と思わせてくれます。

 

5)今お勧めのニュージーランド在住アーティストはいますか?いる場合は、どなたですか?

-キウィアーティストで好きなのはLorene Taurerewaさんですが、ニューヨークに移住してしまいました。ペインティングでなく、ドローイングで魅せることができる画家は少ないのですが、彼女はNZでは突出していると思います。ウェリントン在住の日本人画家であるYukari Kaihoriさんも注目すべき存在ですね。日本人というものの経歴や行動は日本人離れしているので、彼女の活動には刺激を受けます。この二人に感じるのは、「絵が上手い」だけでいい作品を描ける訳ではないということです。特定の作品が魅力的になるのは「本当に絵が好きな」描き手によってそれが生み出され、そのオーラのようなものが見る方にも伝わるからなのだと思います。

経歴・受賞

AWARDS/JURIED EXHIBITIONS

2013 "Parkin Drawing Prize" FINALIST
2012 "Adam Portraiture Award" FINALIST
2011 "Manawatu Art Review" OVERALL WINNER
1999 "International Juried Show" FINALIST
[New Jersey Center For Visual Arts,
New Jersey, USA (Juror: Donald Kuspit)]
1997 "Lewis-Clark National Juried Exhibition" FINALIST [Lewis-Clark Center For The Arts, Idaho, USA]
1996 "Art of Diversity II" FINALIST
[Art Place Gallery, Chicago, Illinois, USA]
1995 "National Juried Fine Arts Show"
SECOND PRIZE [State Of The Art Gallery,
Ithaca, New York, USA]

 

SOLO EXHIBITIONS

2017 "Perspective/Possession" Zimmerman Art Gallery,

Palmerston North, New Zealand

2016 "The Eternal"

Gilberd Marriott Gallery, Wellington, New Zealand

2015 "I Am Not Afraid" Zimmerman Art Gallery,

Palmerston North, New Zealand

2014 "Composition" Zimmerman Art Gallery,

Palmerston North, New Zealand

2013 "The Orientalist" Zimmerman Art Gallery,

Palmerston North, New Zealand

2013 "Ancestor and Descendant II"

Gilberd Marriott Gallery, Wellington, New Zealand

2012 "An Unconscious View" Thermostat Art Gallery,

Palmerston North, New Zealand

2010 "Four Seasons" Thermostat Art Gallery,

Palmerston North, New Zealand

2009 "Still Travelling" Thermostat Art Gallery,

Palmerston North, New Zealand

2008 "Ancestor and Descendant" Thermostat Art Gallery, Palmerston North, New Zealand

2007 "On the Run" Thermostat Art Gallery,

Palmerston North, New Zealand

2005 "Immeasurable Distance" Thermostat Art Gallery, Palmerston North, New Zealand

2005 "A Remembered Place" Barrows Gallery,

Martinborough, New Zealand

2004 "Your Imaginative Memories" Barrows Gallery, Martinborough, New Zealand

2004 "Welcome to Tabata, NZ" Thermostat Art Gallery, Palmerston North, New Zealand

2003 "Pseudo-Travellers" Thermostat Art Gallery, Palmerston North, New Zealand

1997 "Ancestors and Descendants" Project 416, Seattle, Washington, USA

1996 "Obscure Boundaries" Eve Drewlowe Gallery, Iowa City, Iowa, USA

1996 "Red Toilet Project" Clap Recital Hall Gallery, Iowa City, Iowa, USA

 

1992 "Paintings by Nagataka Tsutsumi" Other Art Gallery, Ashland, Oregon, USA

REPRESENTED BY

Zimmerman Art Gallery (2012-)

Paperworks (2013-2016)

Thermostat Art Gallery (2003-2012)

 

Barrows Gallery (2004-2007)

 

GROUP EXHIBITIONS

2012 "Not Just A Pretty Picture" Thermostat Art Gallery, Palmerston North, New Zealand

2011 "Visible Mark" Thermostat Art Gallery,

Palmerston North, New Zealand

2011 "Insight" Square Edge Gallery, Palmerston North, New Zealand

2006 "Vent 5" Thermostat Art Gallery, Palmerston North, New Zealand

2004 "Christmas Show" Idiom Studio, Wellington, New Zealand

2003 "Vent 2" Thermostat Art Gallery, Palmerston North, New Zealand

2001 "Athena Annual" Anatolia Gallery Space, Chiba, Japan

2000 "Three-Person Show" Art de Art Gallery, Osaka, Japan

1997 "Seattle Cherry Blossom Festival" Seattle Center Pavilion, Seattle, Washington, USA

1996 "Collaborative Installation by Kawasaki and Tsutsuimi" Eve Drewlowe Gallery, Iowa City, Iowa, USA

1995 "Denial Plausibility" Orange County Center For Contemporary Art, Santa Ana, California, USA

1995 "Circuit Breaker" Old Printing Service Building, Coralville, Iowa, USA

 

EDUCATION

MFA: University of Iowa, USA

MA: University of Northern Iowa, USA

BA: Southern Oregon State College, USA


インタビューアーから一言:穏やかで常に冷静、沈着、でもユーモアたっぷりなNagaさん。心の中には社会に問いかける熱い情熱が潜んでいるのが作品からも良く分かります。